夢というテーマに沿っているかは不明ですが、

「宇宙はこれで終わるんじゃない、ここから始まるんです」というフレーズから短い文章を書きました。

宇宙誕生から137億年というスケールを考えると人間の一生なんてほんの一瞬、淡い夢のようなものかもしれません。

映画『岸辺の旅』のワンシーンから考える儚い夢

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『岸辺の旅』黒沢清監督。浅野忠信、深津絵里主演の映画作品である。

一度死んだ夫が3年後に妻の元に戻ってきて、夫がお世話になった人達を訪ねて夫婦で旅をするというストーリーである。全編通して穏やかな夫婦の時間が流れているのだが、印象に残ったシーンが夫の優介が旅先で開いた宇宙についての話を村人にするお話し会でのことだ。

特に印象に残ったフレーズが

宇宙はこれで終わるんじゃない、ここから始まるんです」というもの

ビッグバン宇宙理論を元にして。以下のようなことを主人公の1人優介の言葉を通して語っている。

ビッグバンという大爆発からスタートして137億年経っている。

宇宙はどんどん広がっていて、年々加速していることが分かった。

それと宇宙全体の物質の中で人間が知っている物質はたったの4%しかなくて、しかもその広大な宇宙が

10の500乗個も存在するという(これはストリング理論)

それを考えると137億年というのはほんの一瞬に過ぎない。きっと宇宙は始まったばかりなんです。

みなさんは幸運にも誕生したばかりの若々しい宇宙に生まれることができました。」

さらに

「計算によると28億年後には地球の温度が140度にまで上がって人が住めなくなり、40億年後には銀河系とアンドロメダ銀河が衝突することになる。まあ、でもこれはほんの些細な出来事なんでしょう」

そして

宇宙はこれで終わるんじゃない。ここから始まるんです」

   我々はその始まりに立ち会っていて、この時代に生まれてきて本当に良かった。と結ぶ。

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その壮大さを考えたあとに、あまりにもちっぽけな地球や世界の存在の中のさらに人類70億人の1人である

一個の人間はどういう存在なんでしょうね?

yozora

いつも毎日の生活に四苦八苦で、子供のことや老後のこと、環境問題や人口減少のこと、いろんな問題がありますが、

一説によると一度生物が住めない氷河期が来ると、環境問題は一気に解決するということでした。ズルんと皮をめくるみたいに(もちろん人間は誰も生存できないので、地球視点でいけばいいことなんでしょうけど。。)

現代人は近代化と情報化で頭の中もこころの中もパンパンになって苦しいときがありますよね。

そんな時は、空気の澄んだ郊外に出て頭上に広がる夜空を眺めて、

「宇宙はこれで終わるんじゃない。ここから始まるんです」という言葉を思い出し、

自分の役割をシンプルに考えるのもいいかもしれません。