a0002_011298

グラフィックデザイナーを目指す人へ

独立してデザインすることが増えました。

現時点ではほとんど全てのことを自分でやらないと営業利益が減ってしまうためです。

ただ、視点を変えてみるとそれは悪いことばかりではありません。

元々グラフィックデザイナー出身なので、デザインすることを改めて楽しんでいます。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

グラフィックデザイナーと言っても大きく分けて三段階あります。

私の個人的な見解ですので、少しでもお役に立てれば幸いです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【第一段階】

自称デザイナーであり、会社に所属もしていなく、お金を稼げていないアマチュアレベル。

ただ、特に資格も必要ではありませんので名刺にデザイナーと書いて「私デザイナーです。仕事はまだないですけど、何か?」と言えばすぐになれます。※学校でデザインを学んでいる段階もここに入ります。デザイナー予備軍とも言えます。

⭐️第一段階では、まだまだグラフィックデザイナーになるという夢は叶えられていません。

【第二段階】

会社にデザイナーとして採用され、会社名の下にデザイナーもしくはアシスタントデザイナーとクレジットが入ります。グラフィックデザインを中心に事業を展開されているデザイン会社や印刷会社は環境面でずいぶん差があります。厳しいところや労働環境の悪いところは、美術系の大学から新卒で入社しても早くて2〜3年で辞めてしまうこともあります。
※多くのグラフィックデザインの仕事は経験によって仕事の質や仕事量に差が出ますので、最初の3年ぐらいはキツイ時期だと思います。

グラフィックデザインは技術や経験で価値や効果に差が出ますので、通常3年~5年は給料をもらいながら修行する期間だと思います。その期間に経験豊富なAD(アートディレクター)やチーフデザイナーについて経験とスキルを身につけさせてもらいます。

※プロのデザイナーとして公言できるものの、クライアントから指名がかかったり、独立して仕事が来たり、ADとしてプロジェクトを任されるレベルまでは達していない状態。環境やセンスに違いがあるので、一概には言えませんが多くのデザイナーはここの第二段階で活動し、生業としています。環境にもよりますが、仕事ができるようになると、途端に仕事量が増え、労働時間が増える傾向にあります。体力的に厳しい部分もありますので、身体に不調が出る前に将来的なプランを考えておく必要があると思います。グラフィックデザイナーとして独立し成功していった人達のことはまた別の機会に書いていきたいと思います。

⭐️グラフィックデザイナーにはなったものの、独立・成功という域には達せていません。

あくまでグラフィックデザイナー歴10年の私の個人見解ですので、例外的にセンスのある人はこの限りではありません。年数が短くても素晴らしい仕事をしている人はいますし、もっと早く成功する人もいます。ただ数年前に比べて現在の環境下では紙媒体の単価が下降気味で数をこなす必要性があり、労働時間は超過ぎみの苦しい状況となっています。

※私がグラフィックデザイナーの経験をさせて頂いた環境が特別厳しかったのか、私のセンスや仕事スピードがイマイチだったのかもしれませんが、努力に見合った結果を得るために35歳から40歳の間でWebの方に移ろうと思いました。デザインが好きで長時間の労働が気にならない人にとっては、デザイン力をつける意味でもいい経験だと思います。体力勝負な傾向はありますので、できるだけ20代〜30代前半に実力を付け、デザイン力を高く買ってくれる環境に移ることをお勧めします。

【第三段階】

社員として会社に所属していて、年収500万以上もらっていたり、ある程度の規模の会社の課長職以上の方々はグラフィックデザイナーとしては成功の部類に入るのではないかと考えています。独立しても仕事を依頼され稼げている段階。独立・起業して成功している人達もそうです。

🌟成功している有名デザイナーやデザイン会社を成功させている名のあるクリエイターに憧れ夢を見ます。グラフィックデザイナーという職種は、それだけでは年々競争が厳しくなり、現在ではWebデザイナーの方がハードルは低いと思います。

私は今でも、「デザイナーの夢を叶えることの本質は、デザイナーになることが夢の終着点ではなく、デザイナーとして社会のあらゆるフィールドで活躍することや、デザイナーとして人から請われ・喜ばれる仕事ができた時」だと思っています。

Webデザイナーの私の考察は、Webデザイナーの賞味時間にも限りがあり、常に新しい知識や技術革新に付いていく必要があり、コーディングやUI/UXデザイン、ディレクションという違う職能を身につけていかないとステップアップできない場合もあります。

Webデザイナーに求められる資質は、グラフィックデザイナーよりも範囲が広く、頭の良さ・考え方の柔軟性・好奇心の強さ・コミュニケーション能力・トレンドに敏感な感性・新しいものやことを楽しめる性格・Webやインターネットが好きであること、などが求められます。Web業界もまだ20年ほどですので、中心は20代30代が多く、それ以上の年齢から入っていくのは厳しい世界です。

a0055_000848